江戸時代から続く古民家のリノベーションをさせていただきました。
太い柱に太い梁、とても重厚感があり素敵な建物です。
昔使っていたものを残しながら、
できるだけ再利用したいというお施主様の想いがあり
出来る限り使えるものは使いながら、思い出を残したリノベーションをしました。
もともと素晴らしい建物でしたが、
基礎はほとんどシロアリに食われており、ボロボロでした。
そこでシロアリ駆除をし、しっかりとした基礎に作り変えました。
広い土間には蔵に続く大きな扉があります。
そこは土壁が落ちていましたが、漆喰で補修をしてきれいに生まれ変わりました。
リビングへの入口が直接見えないように囲いを造作し
古民家に合う雰囲気を作りました。
壁にはめた欄間は、昔和室で使用していたものを囲いのサイズにカットして再利用しました。
壁に付いている照明は昔玄関で使用されていた照明器具を修復して再利用しています。
玄関の上り口の壁面には、お施主様のお気に入りだった茶碗のフタを取り付けて彩を添えました。
いつも眺められば場所に取り付けて、とても喜んでいただきました。
新設した扉には、イギリスのアンティークステンドグラスを取り付け、
古民家とのコラボレーションを楽しんでいます。
リビングは元の梁を活かして、床と天井には無垢の杉、壁は漆喰を塗り新しく生まれ変わりました。
キッチンは無垢の木を使用したオーダーキッチンで、使いやすいよう収納や棚などを取り付けました。
キッチンの腰壁にも、蔵に眠っていた古タイルを使い、新しい大理石タイルと合わせています。
家具も使っていた古いものをリメイクし、思い出の残るリノベーションとなりました。