【素材の使い分け】適材適所の家づくり07|施工事例から床材や造作家具などの使用素材のメリットを解説
ホルツバウハウス・インテリアコーディネーターの村重です。
毎月恒例「適材適所の家づくり」第7回目です。
■ 施工事例「中間領域で遊ぶ家」を徹底解剖!
施工事例はこちらから「中間領域で遊ぶ家」
お施主様は若い世代ながらも、建築素材やデザインにご興味・こだわりをお持ちの方。
「いい素材で上質な空間にしたい!」とのことで、弊社にご依頼いただくことになりました。
今回の家づくりを通し、さらなる暮らしの質の向上も目指しました。
真っ白な外壁はベルアートのゆず肌仕上げ。
クセがなくマットな質感が美しく、人気の高い塗装材です。
塗膜にはわずかな弾力性があるため、経年でひび割れとなっても雨水を侵入させません。
また高い防カビ性・防汚性をもつので、メンテナンスがほとんど必要ないことも嬉しいです!
駐車場にはカーポートを設置。
外観デザインと調和させるために門型の壁をつくり、カーポートが隠れるように設計しました。
白い外壁を汚れなどから守るために、軒の出を大きくしています。
米松の破風が見え、木造住宅の魅力を感じられます。
米松の特徴…耐久性のある木材で、家の構造部やフローリングにも使われます。
強度がありながらも加工性に優れ、経年などによる変化が少ないことが特徴です。
玄関アプローチは洗い出し土間になっていて、階段部は高級感のあるタイル張りです。
一部を凹ませることで、自転車やベビーカーなども置けるようになっています。
天井部は杉張りで空間のアクセントにしています。
玄関ドアは、住まいに合わせてヒノキで造作しました。
壁はコテムラの表情が味わい深い、漆喰仕上げです。
空間に合わせて造作収納も設置しました。
ヒノキの特徴…日本の代表的な樹種です。
耐久性・耐水性・虫喰いなどにも強いため、日本の気候に合った木材といえます。
さらに香りが高く木目も美しいため、構造から家具まで幅広く使うことができます。
リビングからLDKを見た様子です。
室内の壁は、清潔感漂う白さとマットな質感が特徴の漆喰仕上げ。
漆喰の空間にアクセントとして、ヒノキの梁と米松の化粧柱を見せています。
リビングの扉と床材は、ブラックウォールナットで揃えました。
ダークトーンの床材は、室内を上質な雰囲気に魅せてくれます。
白い壁とのコントラストも美しいですね♪
階段は下段をリビング階段にして、鉄骨階段のデザイン性を活かしています。
ブラックウォールナットの特徴…意匠性と耐久性の高さから、家具や床材として使われることが多いです。
濃い茶色にわずかに紫を含んだ、ダークトーンの色味が特長です。
キッチンはトーヨーキッチンのスタイリッシュなデザインのものを採用。
横向きに配置して、周遊できるように動線を考えた設計です。
横に設置するダイニングテーブルとの行き来もしやすくなっています。
高級感と華やかな雰囲気を演出するために、壁面にはモザイクタイルを貼りました。
ダイニングキッチンとリビングの間は、シオジで製作した引戸で間仕切ることができます。
ウィンドウトリートメントには、ハンターダグラスを採用しました。
シオジの特徴…淡い黄白色の色味が美しい木材です。
中強度の耐久性があり、家具や手すりなど装飾部に用いられます。
ウィンドウトリートメントとは…窓まわりのカーテンやブラインドのこと。
LDKは高い吹き抜けになっています。
2Fからも光が届き、空間全体が明るさに包まれます。
天井には杉材を貼って、空間の木視率を整えています。
木視率とは…部屋の木が見える割合のこと。
和室は白太(シラタ)の杉を天井に張りました。
杉材は赤身と白身の混色になっている「源平」と言われるものが多いですが、今回は白身の部分だけを使っています。木目のある自然な風合いもありながら、洗練された印象になります。
壁には「い草壁紙」、畳はフチのない「坊主畳」を採用しました。
2Fの子ども部屋です。
間仕切り用の梁をあらかじめ設けています。
お子さんの成長に合わせて壁やカーテンを取り付けることができます。
勾配天井で広く開放的な室内。
床は1Fと対照的に、明るい色味のナラ材を張りました。
それでは次回の事例探究もお楽しみに!
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