ホルツバウハウス・インテリアコーディネーターの村重です。
毎月恒例「適材適所の家づくり」第6回目です。
今回は2月にお施主様宅見学会を開催しました「土間リビングの家」のこだわりをご紹介いたします。
弊社の人気事例で、どの世代にも居心地の良さを感じていただける家となっています。
施工事例はこちらから「土間リビングの家」
お子さんが生まれたばかりの若いご家族の住まいです。
元々“たくさんの物を持たない”ミニマリスト。
今回の家づくりに当たっても「必要最低限で豊かな暮らしをしたい」というご要望をいただきました。
早速外観から見ていきましょう!
箱型をしたシンプルな外観デザインです。
南側に大きな開口部を設けて、明るい室内を生み出します。
夏季や西日の強い日差しを防ぐために「庇(ひさし)」を設置。
庇の角度は計算されていて、冬は陽光を室内に取り入れられるように調整しています。
また箱型住宅には大きな屋根がありませんが、庇があることで建物の持ちが格段に良くなります。
こちらのお住まいは道路に面していて人通りが多いので、窓配置にも気を付けています。
玄関扉を開けると、土間につながっています。
玄関ホールがないので「外から直接室内が見えてしまうこと」を懸念されていましたが、このように玄関の位置を考慮すれば、意外にも外から見える範囲はほぼ玄関土間の部分のみです。
土間はモルタル敷きの4畳ほどの空間。
アウトドア好きであるご家族のキャンプ道具や釣り道具、自転車なども置くことができます。
ちなみに土間奥にあるシューズラックは、床材の残りで作ったDIYです!
床下のスペースに靴を並べて収納できるように設計しています。
サッとしまえて脱ぎ散らし防止!とっても使いやすそうではありませんか?
昔ながらの土間の使い方を応用しています。
「扉を作らず開放的に!」
LDK+土間空間で23畳の広々スペース。天井高は高めに2.5mです。
実は26坪の住まい。決して大きな家ではありませんが、空間の使い方次第で居住面積が変わります!
床材は、無垢のパインを選びました。
杉床同様に「温もりを感じる木材」として知られています。
テレビ台もシューズラック同様に廃材を使用したお施主様の手作り。
パインの特徴…肌触りがよく柔らかい木材で、冬でもスリッパいらずの木材本来の温もりを感じられます。
経年により色味が深まりますが、比較的明るい印象の床材です。
キッチンの背面には紙クロスを使用しています。
モルタル調のグレーでスタイリッシュな空間を演出しています。
モルタルよりも安価なのでコストダウンにもつながります。
紙クロスの特徴…洋紙と同様のパルプ素材でできた壁紙。
天然素材ならではの通気性、吸音性、健康面への安全性を持つ素材。
キッチン奥には冷蔵庫や食品を収納するパントリーがあります。
アイランドキッチンを配置すれば、冷蔵庫への動線を左右に確保できます。
回遊性を配慮することで、空間がさらに使いやすくなりますね。
ちなみにキッチンには食洗機も設置しました。
「節約する箇所」も必要ですが「家事を楽にするアイテム」も大切です。
費用バランスにメリハリをつければ、たくさんの費用がなくても家づくりの幅は広がります。
「物を極力置きたくないんです」というお施主様のご要望にお応えして、日用品を収納できるスペースを設けています。
お気に入りのボックスを揃えて、文房具や書類をまとめて収納。
ルーターなどもこの棚に収納すれば、空間がスッキリ見えますね!
洗面室兼ランドリースペースです。
洗面台はゴムの集成材で造作。TOTOの実験用シンクが可愛らしいですね。
木製の洗面台は、ウレタン塗装をして防水仕様になっているので安心してお使いいただけます。
季節を問わず室内干しができるように物干し竿も設置しています。
コンパクトなクローゼットも設けているので、干した洗濯物をすぐに片付けられるようになっています。
お施主様はセンス抜群。
そのおかげもあって、見学会に来られたお客様は“スッキリ空間”に驚く方が多い印象でした。
「本当に家!?カフェみたいじゃん」
「物がないんだ!」「うちも色々捨てなきゃいけないね〜」などのご感想をいただきました♪
それでは次回の事例探求もお楽しみに!
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