ホルツバウハウス・インテリアコーディネーターの石橋です。
「自然素材オタク」のホルツバウハウス。
今回も皆さんの家づくりで採用していただきたい自然素材をご紹介いたします。
本日ご紹介するのは「紙クロス」です。
皆さんは「紙クロス」と聞いても、あまり珍しさは感じないと思います。
それはきっと、紙クロスも「壁紙」の一種だと思われるからでしょう。
しかし!壁紙はどれも同じではありません。
日本の90%以上の住宅に使われている壁紙は”紙”ではなく、塩ビ樹脂が原料の”ビニール”クロスなのです。
ちょっと意外ではありませんか?
弊社ではビニールクロスを使うことはほぼなく、「紙クロス」もしくは塗り壁で仕上げています。
紙クロスを貼った住宅は、意外と日本では珍しいんですよ。
・紙クロス
植物の繊維を細かく砕いた「パルプ」が原料で、いわゆる洋紙の材料でつくられています。
主には針葉樹の松・杉/竹/ケナフなど、様々な植物が使われた自然由来のものです。
シンプルな紙クロスの多くは、家の大部分での使用に向いています。
さっぱりとした清潔感がありながら、紙独特の柔らかな風合いも残っていることが特徴です。
・和紙クロス
▲土佐和紙を貼った和室
土佐和紙をはじめとした「和紙クロス」を使うこともあります。
和紙は「パルプ」ではなく、楮(こうぞ)などの長い繊維を絡めて作られています。
そのため、繊維感が強く凸凹とした素朴な質感になります。
紙クロスよりも温かみを感じられるので、和室などに使いたいですね!
・紙布クロス
紙で作られた糸を織った布です。
繊維を撚り合わせたものなので、耐久性は通常の紙布よりも優れています。
布のような見た目で、モダンなデザインの室内にも最適です。
・輸入壁紙
▲ウィリアム・モリス柄のふすま
「ウィリアム・モリス」や「サンダー・ソン」などのイギリス製の壁紙が人気です。
この事例では、ふすまにウィリアム・モリスのボタニカル柄のクロスを貼りました。
実は和室や古民家にも輸入壁紙は相性が良いのです^ ^
【番外編】
・い草壁紙
一般的に畳の材料とされる「い草」を使った壁紙。
い草の素朴な香りと、畳面のような色の変化が楽しめます。
・珪藻土クロス
珪藻土を上から塗りつけた紙クロス。
紙クロスの特徴に加えて、珪藻土の調湿性も備わっています。
ザラザラとした珪藻土の質感を楽しめます。
Point1 通気性
紙は通気性が高い素材で、素材自体が自然と呼吸をしてくれます。
つまりは勝手に湿度コントロールをしてくれるということです!
対してビニールクロスの場合は、湿気を上手く逃すことができません。
そのため、湿気がひどい場合には結露によってカビが発生してしまいます。
Point2 吸音性
紙には音を吸収する効果があります。
大きな音や声が紙に当たると、紙が振動して音を抑制してくれる仕組みです。
Point3 安全性
紙クロスは自然由来の素材でつくられています。
そのため、化学素材によるアレルギーなどの心配が大幅に軽減されるでしょう。
静電気が起こりにくく埃を寄せ付けないことや、調湿性の高さも健康面への安全性につながっています。
Point4 強靭性
水には弱い紙クロスですが、ビニールクロスに比べて実は長持ち。
自然素材は化学繊維と比べて、経年劣化がとてもゆるやかです。
高級なホテルなどで使われているのも紙クロスなんですよ♪
壁紙は家の大部分を占めるところ。時間が経てば経つほど差が生まれます。
これらの理由からホルツバウハウスでは「紙クロス」を採用しています。
Point1 費用面
紙クロスは、ビニールクロスに比べて割高にはなります。
これは品質の高さと施工の手間によるものです。
「高いのに汚れたらどうしよう…」と思いがちですね。
元々壁紙の寿命は10~15年ですので「いつかは貼り替える」くらいの気持ちで、ぜひ楽に扱ってください。
年数が経過し汚れが気になる場合には、紙クロスを下地にして自然塗料で塗装することもできますよ。
Point2 施工業者が限られる
前述の通り、日本ではビニールクロスが一般的。
薄い紙クロスを貼るためには専門的な技術を必要とします。
ホルツバウハウスでは高い技術を持つクロス屋さんにお願いしています。
これまで皆さんは“紙クロスを貼った家”に触れる機会は、なかなか無かったのではないでしょうか?
欧米諸国では紙クロスが一般的で、大変実績のある壁仕上げ材です。
その見た目、質感、居心地の良さを、ぜひモデルハウスにてご覧ください。
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