木造住宅の寿命って何年?30年で建て替えなんてもったいない|耐久性はつくり手によって変わります
ホルツバウハウス・設計士の野地です。
皆さんは「木造住宅」と聞いた時、どんなイメージを持ちますか?
例えば「自然素材だから身体に優しい」とか「地震に強い」など。
良いイメージもたくさんありますが、多くの方が木造住宅の寿命に心配があるようです。
それもそのはず、現代はRC造(鉄筋コンクリート造)やSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)のマンション住まいに慣れていることから、木造住宅への馴染みが薄くなっているかもしれません。
■ 木造住宅って本当に耐久性が心配?
皆さんにまず考えてみてほしいこと。
日本を代表する、あの歴史的建造物を忘れていませんか…?
現存している日本の最も古い建造物は「法隆寺」
607年に聖徳太子によってつくられたと伝わっています。
火災などによって再建された説もありますが、樹齢から1300年以上の歴史は確実ということ!
そう、本物の木で建てる木造住宅はとても長持ちなんです。
今でも日本には、歴史がある寺社仏閣がたくさん残っていますね。
■ 木造建築の寿命にも差がある!長持ちする木造住宅とは?
木造住宅は長持ちとお伝えしましたが、一概にそうとは言い切れないのが事実です。
建築物の寿命は「使用された素材の質」によりけりなのです。
木造建築の寿命が短いといわれる原因は、使用する素材の質の低下にもあります。
・本物の木で建てる家
▲ 古材をたくさん使用したリノベーション事例
木材とは自然素材であるため、本来伸縮や呼吸をしています。
目利きの大工さんたちは、生きている木材の特性を読み「適材適所」で使用。
木材がどのように経年変化をしていくのかを熟知しているため、予想をしながら家づくりを行います。
適材適所で使われた木材は傷むどころか、味わいがどんどん深まっていくのが特徴です。
たとえ傷みが出たとしても、修復することが可能です。そのため寿命が長くなるのです!
・新建材で建てる家
ところが、新築の需要が高まったことや価格帯から、誰でも同じ品質で家をつくることが求められるようになりました。(それと同時に大工さんの技術力にも大きく差が生まれました。)
【誰でも同じように家が建てられること=建材も一定であること】が必要になり「新建材」が生まれ、木造住宅の質に変化があったのです。
例えば、ビニールを貼った木や接着剤を多用した木材など。
それらを家づくりに使うことは、今ではよくあることです。
もちろんそれらには、大工さんの目利きや「適材適所」なんて考え方は必要ありません。
コストパフォーマンスには優れていますし、工期が早いメリットもあるでしょう。
しかし、いざ傷みが進んでしまえば修復は容易いことではないでしょう…
■ まとめ
日本の建築事情は「スクラップアンドビルド」と言われ、
まだ使える家や建造物をわずか30年ほどで壊しては立て替えてきました。
それだけではなく使用する木材の品質の低下も原因の一つです。
ホルツバウハウスの家は、元来の木造建築同様に「本物の木」で建てます。
家づくりをお願いしているのは、木の目利きができる腕の良い大工さんばかり!
「良い家は素材から!」「家の寿命は変わる!」ここからが始まりです。
ホルツバウハウスといっしょに、長持ちする家づくりをしてみませんか?