家づくりで使いたい!自然素材vol.3漆喰編|広島の木の家
ホルツバウハウス・インテリアコーディネーターの石橋です。
「自然素材オタク」のホルツバウハウス。
今回も皆さんの家づくりで採用していただきたい自然素材の豆知識をお届けしていきます。
本日ご紹介するのは「漆喰」です。
■ 漆喰ってどんな素材?
少し高級なイメージのある漆喰ですが、日本では昔から家づくりに関わってきた素材です。
漆喰の歴史は古く、世界中の古代遺跡に使われていて現存することから、実際の耐久性は言うまでもありませんね。漆喰の使い方としては、皆さんもよく知る「塗装仕上げ材」や「接着剤」として使われます。
□ 漆喰の特徴や機能性は?
漆喰の原材料は、植物プランクトンの化石からできた石灰岩です。
石灰岩を焼成して生石灰→消石灰→漆喰が出来上がります。
【間隙構造による効果】
漆喰は小さな隙間がある=間隙(かんげき)構造で、素材そのものが呼吸するという特徴があります。
この構造によって住まいにさまざまなメリットを与えてくれます。
1-調湿効果
漆喰は、気温に応じて湿気を吸ったり吐き出して自ら調湿します。
梅雨時期などの蒸し返す湿気と暑さを感じる夏季は、湿気を吸い込みます。
乾燥が気になる冬場は、湿気を吐き出します。
この仕組みによって住む人にとっては、年中快適な湿度を感じられるというわけです!
さらに結露を防ぎ、ダニやカビの発生を抑制することもできますよ。
2-においや有害物質を吸収する
ペットの糞尿のにおいや、タバコのにおいなど生活の中で感じる嫌なにおいを、漆喰が吸収してくれます。
空気中のホルムアルデヒドなどの有害物質を吸着してくれることも嬉しいですね。
【その他自然由来の効果】
3-自然素材だから廃棄しても環境負荷が少ない
自然由来の漆喰は、廃棄する際のエネルギーが少なく環境への負担がかかりにくいです。
4-壁が汚れにくい
ほとんどの日本の住宅で使われているビニールクロスとは違い、静電気を発生しません。
この効果で、ホコリを寄せ付けにくいため壁が汚れにくいです。
5-自然由来の抗菌作用
アルカリ性の漆喰は、自然な抗菌作用をもちます。
□ ホルツバウハウスで使う漆喰
私たちが気に入って採用しているのが、「タナクリーム」というものです。
土佐しっくいで有名な高知県の田中石灰工業さんの商品です。
ちなみによく採用するカラーは#200のホワイト系です。
マットな仕上がりと土佐しっくいの長所を活かした高級感と耐久性がお気に入りの理由。
内装の仕上げに使っていて、触れた時にサラッとしていて気持ち良いです♪
■ 漆喰を採用するときに考えること
□ 費用面
漆喰は施工技術と時間が必要なため、費用面はクロスを貼るより初期費用が少し割高になります。
しかし、漆喰のもつ効果や耐久性を考えれば将来的なランニングコストはおトクかも。
漆喰で仕上げた壁は、クロスにはない魅力がたくさんあります。
漆喰を採用した社長の家を見学いただくことができますので、ぜひ皆さんにも漆喰の良さを味わってください!
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