エアコンの位置と見た目のこだわり
ホルツバウハウスの金堀です。
住まいの温度を快適に保つために欠かせないエアコンですが、実は私たちが設計する中で配置は気を遣うデリケートな箇所の一つです。
特に空間づくりにこだわるLDKでは、せっかくの雰囲気の中でポツンと浮くエアコンや、配管の存在が気になることもあります。
考察ポイント1 空間の世界観を壊さないこと
エアコンは機械的な見た目なので、有機的な木の空間に合わせるとどうしても存在感が気になりやすいものです。(もう少しデザインに工夫があれば良いのになぁと思うこともあります。)
設計時には、デザインにこだわった空間の世界観をジャマしないような配置にするように何度も検討しています。現在、工事中の住宅では隠蔽配管と呼ぶ、配管を隠すような設計を行っていますので完成したらぜひご注目いただきたいポイントです。
考察ポイント2 なるべく一つのエアコンで、空調が賄えること
高気密高断熱住宅の特性を活かして、エアコンの台数はなるべく少なく抑えたいところ。
間取りによっては1台で賄う場合もよくあります。
光熱費を抑えられる点がメリットですが、全体の空調効率を考えると工夫が必要です。
考察ポイント3 身体への空気の当たり方と温度差
2番のポイントにも関係することですが、部屋によって寒かったり暑かったりと温度差が大きくなれば快適性が損なわれます。正面からエアコンの空気が当たれば乾燥が気になることもあります。ですから、身体への空気の触れ方には注意を払わなければなりません。
考察ポイント4 室外機との関係性
エアコンの位置は自由であるかというと、室外機の配置の関係がありますので気をつけなければなりません。外観には配管が出てきますので、見た目にも気を遣います。
考察ポイント5 床下エアコンや全館空調との比較や検討
予算の幅によっては、通常のエアコン以外の方法も考えます。
床下にエアコンを配置することで、1台で賄うことができる暖房システム。
家全体を一つの空調システムで管理する、全館空調など。
長い目でみた時の快適性と経済面を照合しながら検討を重ねることもあります。
このように設計では、一つのエアコンの配置のことで様々な考察が行われています。
「寒さが気になる」「家族によって体感温度が違う」「光熱費を抑えたい」などご要望があれば、あらゆる角度で検討することができますのでご相談ください。