広島で土地を探すときに確かめたい5つのこと|土砂災害・浸水・盛土の調べ方

2026/11/07

広島は山と海のあいだが狭く、山すそや谷あい、川沿いにも住宅地が広がっています。景色や通勤の便がよい土地が見つかっても、災害のリスクは土地ごとに大きく違います。

国土交通省の公表では、広島県の土砂災害警戒区域は47,897区域、土砂災害特別警戒区域は45,079区域です(2026年6月30日時点)。どちらも全国でいちばん多い数です。平成26年8月豪雨では、広島市で77人の方が亡くなりました(広島市公式サイト、平成31年3月19日現在)。だからこそ、土地選びの段階で調べておくことが大切です。

土地は、建物と違ってあとから取り替えができません。この記事では、土地を買う前にご自身で確かめられる5つのことを、設計士の目線でまとめました。

設計士と一緒に土地を見に行く様子

1. 土砂災害警戒区域に入っていないか

土砂災害のおそれがある土地は、県が「土砂災害警戒区域(イエローゾーン)」「土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)」に指定しています。広島県内の土地なら、県の地図サイト「土砂災害ポータルひろしま」で、住所から区域を確かめられます。

特に気をつけたいのが特別警戒区域(レッドゾーン)です。ご自身が住む家であっても、居室のある建物は、土石などの力に耐えられる構造にする決まりがあります(建築基準法施行令 第80条の3)。建築確認も必要です(土砂災害防止法 第25条)。建物のつくりと費用に関わるので、候補の土地がレッドゾーンにかかっているときは、買う前に設計士に相談してください。

斜面に近い土地で、土砂災害特別警戒区域や日当たり、道路からの見え方を確かめる検討図

土地の一部だけが区域にかかっていることもあります。地図を拡大して、建物を建てたい場所がどこにあたるかまで確かめておきましょう。

2. 浸水の想定を確かめる(洪水・内水)

川があふれたとき(洪水)や、大雨で下水や水路があふれたとき(内水)に、どのくらいの深さまで水が来るかの想定は、ハザードマップで確かめられます。

画面の地図を見ながら土地の条件を確かめる様子

浸水の想定がある土地でも、想定される深さによっては、床や基礎の高さ、電気の設備を置く場所、2階に寝室を設けるなど、設計で備えられることがあります。深さの数字をメモしておき、設計の打合せで伝えてください。

3. 盛土・造成地と擁壁を確かめる

山を切り開いた造成地や、土を盛った土地では、擁壁(土どめの壁)の状態が大切です。現地では次の点を見てください。

山すそに擁壁のある造成地(現地調査の様子)

  • 擁壁にひび割れ、ふくらみ、傾きがないか
  • 擁壁の水抜き穴がつまっていないか、水が流れたあとがあるか
  • 擁壁をつくったときの確認書類(検査済証など)があるか(売主や仲介会社に確かめます)

擁壁のつくり直しが必要になると、大きな費用がかかることがあります。盛土については、令和5年5月26日に「宅地造成及び特定盛土等規制法」(盛土規制法)が施行されました。広島市は令和7年4月1日から市内全域を規制区域に指定しています。広島県も、広島市・呉市・福山市を除く県内全域で、令和5年9月28日から運用を始めています。これから造成される土地は、この法律の手続きを経ているかも確かめどころです。

4. 重要事項説明の内容を、契約の前に見せてもらう

土地を買うときは、契約の前に宅地建物取引士から「重要事項説明」を受けます。この中では、次のことも説明されます(宅地建物取引業法施行規則 第16条の4の3)。

  • 土地が土砂災害警戒区域の中にあるかどうか
  • 水害ハザードマップの上で、土地がどこにあるか(令和2年8月28日から説明が必要になりました)

ただ、説明は契約の直前になることが多く、その場で考える時間はあまりありません。購入の申し込みをする前に、重要事項説明書の案や、ハザードマップの資料を先にもらって、ご家族でゆっくり読んでおくことをおすすめします。

5. 雨の日や朝・夕方にも、現地を見に行く

地図や書類だけでは分からないことも、現地に行くと見えてきます。晴れた昼だけでなく、雨の日や朝・夕方にも行ってみてください。

  • 道路や敷地に水がたまっていないか、側溝の水があふれそうになっていないか
  • 土地の裏や横に斜面やがけがないか、斜面から水がしみ出していないか
  • 近くの川や水路の水位、周りの家の擁壁や塀の様子
  • 朝と夕方の日当たり、通勤・通学の時間の道の混み具合

近所の方に、大雨のときの様子を聞いてみるのもよい方法です。

ホルツバウハウスの土地探し

ホルツバウハウスでは、設計士が土地探しからご一緒します。候補の土地に一緒に行き、建てたい家がその土地に入るか、予算の中で収まるか、災害への備えにかかる費用の目安を、建てる前の段階でお伝えします。宅地建物取引士も在籍しているので、重要事項説明書の読み方もご相談いただけます。中古住宅を買ってリノベーションする場合は、当社の住宅診断・耐震診断で建物の状態も確かめられます。

詳しくは「設計士と探す土地探し」のページをご覧ください。ご相談は「相談のご予約」から承っています。

まとめ:契約の前に確かめたい5つのこと

  1. 土砂災害警戒区域・特別警戒区域に入っていないか(土砂災害ポータルひろしま)
  2. 洪水・内水で、どのくらいの深さの浸水が想定されているか(ハザードマップ)
  3. 盛土・造成地なら、擁壁の状態と書類
  4. 重要事項説明の内容を、申し込みの前に先に読む
  5. 雨の日や朝・夕方にも現地を見る

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