デザインルール5選!素朴だけど洗練された印象の家づくり
こんにちは、ホルツバウハウスの村重です。
家づくりで大切なのは「素朴さ」と「洗練さ」のバランスです。
どちらか一方に寄りすぎると、無機質で冷たい空間になったり、逆に古めかしい印象になってしまうこともあります。
近月完成しましたお住まいを手がける際に取り入れたのは、その両方を引き立て合う工夫でした。ここでは、素朴さを残しながら洗練された雰囲気をつくるための5つのルールをご紹介します。
居心地の良い家を追求したデザインルール
住まいの在り方や、デザインは無限大にあります。
お客様それぞれの居心地の良さや快適さは異なるため、私たちは皆さまとのお話しの中で「本当に住みたい家」を汲み取りながら形にしていきます。
今回のコラムでモデルとする家は、お施主様から「ホルツバウハウスらしい木を使った住まい」「和モダンな印象に」といったご意見を受け手がけた住まいです。
Point1 繊細な造作で空間を引き締める
障子を活かしたデザインや18mmの細いサンを取り入れることで、
軽やかで上品な印象を実現しました。
既製品にはない「華奢さ」が、住まい全体に凛とした雰囲気をもたらします。
Point2 天井は2400mmで落ち着きを演出
天井を高くすれば開放感は得られますが、同時に落ち着きが失われることも。
2400mmという高さを選ぶことで、包まれるような安心感があり、居心地の良さが生まれます。
Point3 建具はハイドア+埋め込みレール
建具は天井まで伸ばしたハイドアに。
レールを天井に埋め込むことで視界にレールが入ってくることがなく、すっきりとした見た目に仕上げました。視線が縦に抜けることで、実際以上の広がりを感じられます。
Point4 既製品に頼らず素材感を活かす
家具や建具、枠材や巾木はできる限りオーダーメイド(造作)で仕上げました。
床は杉、キッチンはパイン、階段も杉材を使い、扉にはタモ材を選びました。
さらに天井も杉で統一し、自然素材が生み出す調和を大切にしています。
Point5 色と照明で温かみを出す
真っ白ではなく、黄みがかったアイボリーを基調に。
珪藻土クロスや土佐和紙が光を柔らかく受け止め、温もりのある空間に仕上がります。
照明はスポットを中心に、必要なところにだけ光を落とすことで、陰影のある心地よさを演出しました。
このように、素朴さと洗練さは対立するものではなく、むしろお互いを引き立て合う存在です。派手さはなくても、素材や寸法、造作への小さなこだわりを積み重ねることで、普遍的に美しい住まいが生まれます。
「自分たちが落ち着ける素朴さ」と「長く愛せる洗練さ」をどう調和させるかを意識すると良いですね。流行を追うよりも、日常の中で自然と心地よさを感じられる住まいこそが、年月を経ても愛され続ける家になると思います♪