小さなお子さんの安全性に配慮した住まいを~

2022/05/24

ヒヤリハットこんにちは、設計の高垣です。突然ですが、この写真はわが家です。このサッシは、いわゆる縦滑り出し窓です。玄関ホールに明りとり・通風のために取付けた窓で、横300×縦1170㎜ほどの大きさです。隣地建物からの視線をかわすために、フロアラインに設置しました。

引っ越して間もないある日、施錠をして誰もいないはずの家の中に、当時5歳の子供が入っていたんです!えっ、なんで???子供に聞くと、なんとこの窓から家の中に侵入していたのです…うそでしょ!と半信半疑になり、実際目の前で、どうやって入ったのか確認しました。すると、開口180㎜足らずの幅を、なんなくスルリと通過してしまったんです。正直想定外でした。もしこれが2階だったら…考えただけでゾッとします。

子供は、大人の想定を超えた動きをします。令和2年4月から5月末までの緊急事態宣言等による外出自粛要請期間中に発生した、家の中での14歳以下の子どもの事故又はヒヤリ・ハットについて、消費者庁がアンケート結果を公表しました。なんと24%の方が家の中の事故又はヒヤリ・ハットの経験ありと回答しています。家の中で過ごす時間が増えているのに、その家の中で事故やヒヤリ・ハットを4人に1人の方が経験している現実に、危機感を覚えます。

家庭内事故を可能な限り未然に防ぐために、小さな子どもの身の回りで起こりやすい家庭内事故とその対策方法をみていきましょう。


1 階段の転落事故
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階段からの転倒は、頻繁に起こってしまう家庭内事故のひとつです。原因としては、手すりが設置されていないことや階段自体が滑りやすい材質で造られていることなどが考えられます。足を滑らせて転落しないよう、手すりの設置や段鼻に滑り止めをつけて対策をしましょう。また敷地に余裕がある場合は、階段の途中に踊り場を設けることも対策の一つとなります。


2 ベランダや窓からの転落事故

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子どもが住居などの窓やベランダから転落する事故も多く発生しています。窓やベランダの手すり付近に足場になるようなものを置かないようベランダや窓周りの環境づくりに注意が必要です。特に、エアコンの室外機の置き場所は要注意です。また、ベランダ手すりの笠木と柵の間隔は10センチ以下にすることをオススメします。子どもの頭が通るほどの間隔が開いていると、不意に転落する可能性があるからです。四六時中、子供から目を離さずに監視するのは不可能です。窓の施錠位置を子供の手が届かない高さに設置したり、補助錠をつけるなどの対策をしましょう。


3 浴室での溺水事故
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子どもの浴室内での溺水・溺死というのは、大人がほんの少し目を離した時に起こることが多いです。ですが、ちょっとした工夫で事故のリスクを回避することが可能です。対策としては、残し湯をしないこと、チャイルドロックをかけること(子供の手が届かない高さに取付ける)、滑りにくい床材、浴槽の仕様にするなどが考えられます。


4 小さなお子さんの家庭内事故を防ぐために~

上記に取り上げた3つの項目以外にも想定外な家庭内事故はたくさんあります。洗濯機や宅配ボックスに入って閉じ込められてしまうケースや、コンセントに物をいれて感電や火傷をするケースなどなど。

これらの家庭内事故を未然に防ぐために、今一度、現在お住いのわが家が安全であるかの確認と対策を再検討してみてはいかがでしょうか。またこれからマイホームをお考えの方にとっても、ご参考になれば幸いです。私たちホルツバウハウスでは、これらを踏まえて安心安全な住まいをご提案できるよう心掛けています。ご心配な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

 

 

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