4月に入社致しました、木が大好き・自然が大好きな石橋です。
今回は、先日初めて行った無垢材のメンテナンスについて綴ろうと思います。
メンテナンスを実施したのは、事務所に併設してある体感ルーム。床はクリの単層フローリング、壁は漆喰、天井は紙布といった自然素材で仕上げた居心地の良い空間です。(ぜひ自然素材の心地良さを体験しにお越しください!)
特に無垢の木には、心地良さを感じる要素が沢山含まれています。
例えば―
①「香り」
木に含まれるフィトンチッドという香り成分には自律神経を安定させて癒す効果や、ストレスホルモンを減少させる効果があります。
②「断熱性」「吸放出性」
木は断熱性と吸放出性が高いため、冬は暖かく、夏は涼しく感じられます。高温多湿な夏と厳しい寒さの冬を併せもつ日本では、風土に合った国産材を使用することがとても大切なことです。
このような工業製品にはない心地良さを暮らしに取り入れてほしい、ということが木を勧める理由の一つです。
しかし、そんな木にも「傷つきやすく汚れやすい」というデメリットがあります。体感ルームの床にも、知らぬ間についた水滴の跡や傷が目立ち始めていました。
そこで、体感ルームのメンテナンスをしてほしいという重大な任務を受け、メンテナンスを行うことになりました。
実際に行ったメンテナンス方法をご紹介します。
①サンドペーパーで磨く
目の細かいサンドペーパーで木目に沿って磨きます。
床全体にサンドペーパーをかけるのは大変なので、板ごとにかけるのが良いのではと感じました!
②自然オイルを塗る
スポンジに自然オイルを染み込ませて塗ります。ウエスに直接塗料を染み込ませて塗り伸ばしても結構です。
自然オイルは、木の表面に被膜を作らず木目を活かしたぬくもりのある仕上がりになるのでおすすめです。今回は自然塗料「いろは」のクリアを使用しました。
(写真はサンプルなので小容量です)
③ウエス(布)でふき取る
余分なオイルをふき取ります。
④乾かす
12時間空気乾燥させます。
メンテナンス後の写真がこちらです。
塗料が馴染み、味のある自然な仕上がりになりました!
今回初めてメンテナンスを行ってみて、率直に「楽しい!」と感じました。
木を削った時の香りに癒されたり、床についた水滴の跡や傷を見て、「どんな方がこの場所で打ち合わせをしたのだろう」と想像を膨らませたりしながら作業をしていると、あっという間に時間が過ぎていました。
私は体感ルームのメンテナンスを経験しましたが、住まいでは、
「僕がやすりで削ってみたい!」
「けんかして作った傷かあ、懐かしいね」
メンテンナンスをしながら沢山の会話が生まれそうですね!
床に無垢材を使用することは、傷やメンテナンスが伴うために懸念されがちですが、住まいにおける無垢材のメンテナンスは、住まいでの出来事に思いを馳せたり、家族とのコミュニケーションのきっかけになったりするのではないでしょうか。
今回の経験を通して、これらのような効果があることも木を勧める理由の一つになりました。
ホルツバウハウスでは、無垢の木を使用した心地良い空間をご提案させて頂いています。
メンテナンスをして頂く中でご家族との思い出を振り返りながら、住まいに対してより愛着を深めて頂けたら幸いです。
私たちと一緒に良い家を作りましょう。
インテリアコーディネーター 石橋茉咲
広島県広島市中区大手町2-5-11 はるぜんグランリーブ8F
ホルツバウハウス
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