高性能な住宅設備の歪みとは?ほどほどの不便さのある住宅の良さ

2012/05/17

20世紀には科学万能と思い、科学技術の進展による豊かな経済を謳歌してきましたが、地球温暖化、温暖化起因していると思われる干ばつ、集中豪雨、ハリケーン、竜巻など異常気象などが身近な問題となり、その歪みを気づかされる昨今です。
「もっと豊かにもっと便利に」と人間の際限のない欲望を満たすことに邁進し、20世紀に大半の化石燃料を思うがままに使い、経済発展を成し遂げてきました。化石燃料の限界、環境の歪が見えてきた今、無限の発展成長を夢見てきた我々に、警鐘がならさているのでしょう。
我々の身近な住宅環境はどうでしょうか?

住宅も人間の欲望に任せて高性能で便利なものを追い求めてきています。エアコンの普及により、温熱環境は快適になっていまが、オイルショック後の省エネのため住宅の高気密化が推進され、化学物質を含む新建材を多用する家づくりと相まってシックハウスが社会問題化し、今日では居室の計画換気が義務化されています。
「もっと豊かにもっと便利に」と欲望を満たすため、高性能な住宅設備、新建材多用の今の家づくりを家づくりを続けると、将来その歪みは生まれないものでしょうか?

色々な側面から検討が必要と思いますが、人の健康という側面からは便利で快適な住まいを追い続けると歪みが生まれる可能性があるように思っています。それは「保護すれば弱くなる」という生物界の大原則から。室内で飼った犬は、屋外の犬小屋では飼えないように。

これからの住まいはエアコンに頼るより、天地自然の理に叶った太陽、風など自然エネルギーの活用の設計を心掛ける。材料選択ではたとえば、床材はポリウレタン樹脂で固められたメンテナンスフリーの複合フローリングより手入れの必要な無垢フローリングなど、ほどほどの不便さのある家づくりの思想が大切と考えています。

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