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社長BLOG



金堀健一

建築オープンシステムの魅力と木造設計の住宅

美しいフォルムとドイツのものづくりの思想に憧れ、古いベンツに乗っていますが修理の都度、部品の調達に時間とコストが掛かり苦慮しています。自動車や家電品のように、メーカー独自の、クローズド部品で他社を差別化する商品を造る方法を、クローズドシステムと呼びます。一方、在来工法住宅のように、市場に流通しているオープン部品により建築する方法がオープンシステム。

自動車のように外形寸法や排気量など一定の基準の中で、メーカーごとに性能やデザインで個性を出し、他社と差別化を図り商品競争力を競うのは、マイカーで個性を出したいユーザーにとって、都合の好いことでしょう。

また寡占化した国産自動車メーカーは、全国にサービスステーションを張り巡らせているので、何処でも修理は可能です。

住宅はどうでしょう?

クローズド部品で建てられたメーカー住宅は、増改築のときに構造材・外装材などはそのメーカーのクローズド部品を使わなければ出来ない、という問題があります。乗用車のライフサイクルは10年前後ですが、住宅の場合には50年、100年。

住宅メーカーの工場はメーカーごと全国に2~3箇所で、旧部品の供給に問題を抱えているのが実情です。

住宅は本来、地域や風土に調和した外観が美しい街を形成するものです。外国で美しい街並みに出会い、我が家を反省する人も多いことでしょう。外国の美しい街並みはバナキュラー住宅だから。住宅の外観は公共性があり、個性の強調は考え直さなければならない問題かも知れません。

住宅までクローズドシステムで商品化してしまった、我国の住宅工業化は再考しなければならないときなのでしょう。これからの住まいは、地域に産出する木材を中心としたオープン部材を用い、オープンシステムで造る木造在来工法がベストでは?美しい街並みづくりと建築における環境・省エネにも貢献できます。

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