タイ インテリアショップ取材記②
2、kenkoon
1990年に設立されたタイの家具メーカートップブランドの1つ。1995年よりスウェーデンの大手アウトドア家具メーカーと提携し、主にヨーロッパ市場に力を入れてきたメーカー。kenkoonブランドは10年になる。従業員数200名で年商2億バーツ(≒6.4億円)。イタリア、フランス、シンガポール、日本に輸出しており、日本への輸出量が最も多い。今後東南アジアへの進出を目指している。
素材に使っているミヤンマーチークは材齢30年以上のものを使っている。社長の兄弟がデザインを担当しており、特に家具の仕口にこだわっている。男性的なシャープなデザインが特徴。
チークとアイアンを見事に組み合わせた私が世界で今まで見た中で最もデザインレベルの高いキッチンであった。最新作。これは世界で評価されると確信。
3、DEESAWAT
創業40年タイの家具メーカートップブランドの1つ。創業当時は中国風(シノワズリ)家具を香港の職人を雇って製作していたが、時代とともに衰退し、ミヤンマーチークをメインとしたデザイン家具に転換。従業員数150名。家具、フローリング、建具のメーカーであり、60:30:10の割合。イタリア、フランス他ヨーロッパ諸国、マレーシア、日本に輸出しており、日本への輸出量が最も多い。デザインはゼロファーストデザイン(東京都目黒区)が多くの商品を担当。リゾートホテルをメインターゲットとしており、女性的なソフトなデザインが特徴。
※写真はメーカー提供
kenkoonとDEESAWATは互いに認めるチークの素材を活かしたタイの家具トップブランドである。ミラノサローネに出展するほどの世界トップレベルである。kenkoonが男性的シャープなデザインに対し、DEESAWATは女性的ソフトなデザインで棲み分けも互いに理解して切磋琢磨している。「STYLE April 2018」において「マテリアル(素材)」と「デザイン」の2つに絞った取材をしたが、この2社がこだわっているポイントと重なる。タイにかかわらず、今世界に認められる要素がそこにあるのだと確信できた取材となった。
最後にタイの取材機会を与えて下さったタイ国政府通称代表事務所広島のパンニー所長と出張手配をしてくださった國貞さん、適切な日本語通訳でタイを伝えて頂いたウィーさん、ノニさん、ワシンさん、そしていつもタイ訪問でお世話になっている幼馴染の先輩、堂道さんに感謝の意を表して取材記を報告させて頂きます。ขอบคุณ ครับ!
通訳のウィーさんとLhong1919にて。3日で3kg太りました。