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社長BLOG



金堀健一

木育教室~子供たちの感性を育てる~

先日、広島市立楠那小学校の5年生の国語の授業で「木育」の授業をさせて頂きました。

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最近の小学校では、外部企業などによる受け入れ授業を推奨しているそうです。

例えば家庭科の授業でモスバーガーさんによる食育講座、理科の事業でショベルカー等重機を扱う企業によるテコの原理の授業などです。

住宅デザイン研究所は、広島市にある建築設計事務所です。無垢の木を活かした住宅の提案をしています。

よって社業をPRするには、住宅や建築の話をすれば良いかもしれませんが、子供たちに分かりやすく伝えるには「木育」だろうと思い、直談判をしてこのような機会を頂きました。

授業を始める前に担任の先生から、「初めの5分に全力を注ぐこと。ここで心を掴めないと難しい授業になる」と直前に厳しいプレッシャーを与えて頂き、久しぶりに相当緊張してしまいました。

しかし、意外な展開に。授業前の休憩時間に、テーブルに出していた木のサンプルにみんな群がり、みんなおおはしゃぎ。先ほどのプレッシャーは一気に吹き飛んでいきました。

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サンプルには、本物の木を15種類と、メラミン樹脂・塩ビシート・プリント合板・複合フローリング・ハードボードといったいわゆる偽物の木を用意しました。

予想通りですが、偽物の木の方がみんな見慣れていて、みんなそれらが本物だと疑いませんでした。それはそうでしょう。毎日そばにある木のほとんどが偽物なのですから。

日本は戦後の化学革命にて大量生産による経済発展を遂げていきます。その裏側で、偽物の木(木に限りませんが)をつくる高いレベルの技術を身に付け、安くて見栄えが良い木を大量に住宅に使われました。この流れが今の時代にも続いているのです。よって戦後の日本人は本物と偽物の区別ができなくなり、「富」を得る代わりに「感性」を失ってしまいました。

私は12年ほど社会人に対し、建築の仕事と合せてインテリアの教育をしています。これは社会人に対して感性を育て、日本人の豊かな住文化を取り戻すことを目的としています。しかしずっと心の中で「子供たちに伝えられたらな・・・」と思っていました。

この授業を受けた子供の中で、一人でも多くの子が大きくなって家を建てる時に、この授業を思い出してくれたらなと思います。長い期間かかりますが、こういうことって、大事なんだと思います。

子供たちの心はピュアです。早速家に帰って本物かどうか見てくる!と言っていました。保護者から「一体なにを子供に教えたんだ!うちの家は偽物だらけだと子供が言ってる!」とクレームが来ないことを祈っています(笑)

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