災害に強い住まいの提案

2022/09/24

週末ごとに日本列島に台風がやってきます。しかも台風の威力が年々増しているようです。

『これまでに経験したことない・・・』このフレーズは昨今よく耳にします。ゲリラ豪雨・線状降水帯・猛烈な台風、20年前にはなかったフレーズではないでしょうか。数年に1回くるこのような自然災害にも、自宅で安心して避難生活できる住宅の提案について、また台風以外の自然災害に備える住宅について、今回は私の思いを述べたいと思います。

 

1.わが家の台風対策

台風に備えて、私がすることは決まっています。まずは、家の周りに置いているものをできる限り、家の中に入れます。とは言っても、全部入るわけではありません。意外と多いんですよね、屋外に置いているもの。こんな時に、大きな土間収納があれば良かったなぁ、と思います。新築計画時に、玄関は割とゆったりめに計画したつもりですが、やはり非常事態のことまでは考えが及ばず・・・。もしこれから住宅購入の計画を考えられていらっしゃるなら、少し大きめの土間収納の計画を私はお勧めします。

次に、シャッターをおろします。

わが家には掃き出し窓が、5つあります。この掃き出しには、シャッターを付けています。外観上は、シャッターがない方がすっきりとして見栄えがいいのですが、やはりいざという時のために、シャッター付で計画しました。これは後悔していません。むしろ、よかったと思っています。強風の際は周りから予期せぬものが飛んでくることがあります。実際数年前に隣地のマンションのバルコニーからスチールの棚が飛んできました。その時は、窓ガラスではなく、屋根瓦と車が損傷しました。強風時は自分がいかに気を付けていても、何が飛んでくるかわかりません。特に大開口の窓をご希望の場合は、暴風対策も忘れずに計画することが望まれます。

シャッター

 

 

2・災害に強い住宅の提案

災害は台風によるものだけではありません。やはり一番気がかりなのは、地震です。過去にあった大きな地震被害によって、耐震基準がたびたび見直されています。地震に強い家を建てようと考えると、ある程度、構造が優先され、間取りの自由度が制限されてしまうこともあります。私は一設計士として、住まい手の要望は出来る限り実現したいと考えるのと同時に、いざという時に家族の安心安全を守る住まいの設計が何より大切だと考えています。

お仕事でプランを提案する際、様々な要素が頭を駆け回ります。

敷地形状・周辺環境・法適合・住まい手の要望・動線・デザイン・予算・+αの提案、そして構造。

正直、頭の中はパニックです…(笑)でも、この状況を楽しみながらプランを考えています。どれも大切な要素ですので、一つも欠かせません。全体的なバランスをみながら、地震に強い構造、間取りになるよう、プラン提案のコアとして持ち続けたいと常々思っています。

 

 

3.土地も大事です!

上物は地震に強い仕様になっても、地盤が弱いと元も子もなくなります。強い地盤に建てたい!、

誰しもが思うことですが、日本は狭いです、強い地盤・弱い地盤・土砂災害危険区域…いろいろな土地が存在します。まずは、気に入った土地がみつかったら、国土交通省や各自治体が出しているハザードマップを確認してみましょう。

もしその土地に何らかのリスクがあれば、地盤改良をしたり、洪水のリスクに対しては高基礎にしたりと、それ相応の対応をきちんと行えば、充分安心して住めると考えます。当然費用はかかりますが、ずっと住み続ける安心のためですので、決して大きな出費ではないでしょう。IMG_20170831_101238

地盤改良(杭打ち)

 

 

わたしたちホルツバウハウスでは、住宅診断・耐震診断および、耐震改修のお仕事も承っております。

少しでも気になる点等ございましたら、お気軽に弊社までお問い合わせください。

平常時はもちろん、自然災害時にも安心してくらしていただける住まいの提案をしています。

わたしたちと一緒に安心安全な住まいをつくっていきましょう!

設計士 高垣 順美

広島県広島市中区大手町2-5-11 はるぜんグランリーブ8F

ホルツバウハウス

TEL:082-243-7622

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