住宅に本当にいる部屋?本当はいらない部屋?
2019/05/14
ある住宅雑誌に興味深いアンケート結果が掲載されていたので、ご紹介します。
あくまで施主(お客様)ではなく、建築家などの専門家による回答です。
内容は、「新居にいるもの・いらないもの」です。
いらないもの第1位は「子ども部屋」私は今まで100%のお施主様に望まれて、設計に入れている部屋です。
ただ、いつも設計しながら思うのが、子供部屋の面積が大きい・・・。それによって水回りや収納、主寝室が狭くなってしまっていると思っています。確かに、お子さんがまだいらっしゃらない施主、お子さんが1人いらっしゃる施主も全て二人分の子供部屋を求められているのが現状です。
まだ見ぬ我が子が男の子と女の子の2人となり、同時に思春期を迎えるという想定をすると、2人分欲しくなるというお気持ちはよく分かります。
私は、この結果のように「子ども部屋は必要ない」とは思いませんが、必要なのは、子どもが予想通り2人にならなかった場合や1つで問題なかった場合、そして巣立っていった場合にその部屋をどう使うのかという将来の想定が必要だと思います。
また、2人分確保しておこうと思っても、子供部屋ってそう大きいものは必要ですか?6畳確保しておき、2人分必要となればそれを半分にしておけば、勉強机とロフトのようなベッドがあれば十分では?とは思います。そこで節約した面積を、ファミリークローゼットやリビング、水回りに回せたら、家族のコミュニケーションの取りやすい、快適な家が実現可能かもしれませんね。
これから家を建てられる方の参考になればと思います。